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東日本大震災でのボランティア活動で感じたこと

宮城県亘理町ボランティアセンターにて

ゴールデンウィークを活用し、東日本大震災の被災地へボランティアに
出かけるという方が増えてきたようです。

今回お話を伺ったのは、4月初旬に
津波の被害を受けた宮城県亘理町へ出向き
瓦礫撤去などのボランティア活動をしてきたHさん。

311以降、自分が何かできることはないかと考え続け
仕事の調整、寝泊まりする車の手配、水や食べ物・
長靴や作業着などを準備し、ボランティアセンターへ向けて
出発されました。そんなHさんに
現地で感じた事や出会った方々との心の交流について伺いました。



目的は、ただ一つ「助けたい」。それだけ

宮城県亘理町のボランティアセンターに到着したHさんが
配属されたのは、約10名で編成される精鋭チームでした。
その日は、亘理町で初めて「屋外」での瓦礫の撤去や泥の排出を
実施した日でもありました。

「家につっこんだ直径1メートルくらいの大木を切り出し
小さくして家の前に積み上げたり、今にも倒れそうな家の壁を
壊れて危険が及ばないように崩して所定の場所に運んだり。
黙々と力仕事をやりました」


「メンバー全員が、自ら考えて行動していることが
すぐに感じ取れました。だから、「どうすればいいですか?」と
言う人もいないし、自ら休もうとする人もいない。
危ない物は壊す、不要な木が刺さっていれば、はずして捨てる。
向こう側で重い物を持っているメンバーがいれば、自然に
サポートに入る。誰に何を言われなくとも、
役割分担が自然に決まっていきました。

自分ができる事、メンバーができる事、それぞれが
感じ合いながら。口に出す前に、体が自然に動いていましたね」


「なぜここに来たかというような話は、一切しませんでした。
そんな質問は必要ありません。
目的は、ただ一つ「助けたい」。それだけですから。」



「自己紹介なんかいいよ」は、共通の強い思いがあるから

「休憩時間に、メンバーの一人が自己紹介をしようかと言いましたが
リーダーの方がこうおっしゃいました。
「自己紹介なんか、いいよ~」と。
あの現場にいれば、この言葉の意味が容易に理解できます。
ここで今、一緒に活動しているメンバーは
全員が「目の前にある瓦礫を少しでも撤去して
地域の方々の助けになりたい」と思い、身体を動かしています。
その思いがあれば、十分なんです。
メンバーの背景を知らなくても、共通の強い思いがあるから
互いを思いやった言動に自然になるし、全員が前向きに
目の前のことに取り組める
んです」


体力を使う活動で、足腰は痛いし、何度も息があがる。
それでも、誰も疲れたなんて言わなかったそうです。
出てくる言葉は、「次、これをやろうか」。
メンバー全員の思いの強さ、尊さを感じます。


道の真ん中で、立ち尽くす

「瓦礫撤去のために海岸近くに降り立った時には
目の前の現実のあまりの悲惨さに、すぐには理解できませんでした。
報道されている状況の数十倍もひどいと思いました。
余震も続いていましたし、今にも崩れそうな壁をみると
また津波がくるのではないかという恐怖も感じました。
東京へ戻って来た今でも、何度もショックを覚えます。

現地で、道路に横たわる船をみたときは
道の真ん中で立ち尽くしてしまいました。
そのとき、すでに数週間前から活動を開始していた先輩が
後ろから声をかけてくれました。
「僕も最初はそうでした」と。

家と家の間につきささったピアノや
家につっこんだ車。私たちボランティアメンバーだけでは
どうしようもないこともたくさんありました。
現在は徐々に重機も使われ始めているようですが、
4月初旬の現場は、まだまだ何も撤去が進んでいないような
そんな状況でした。」



1人の力は小さくても、10人集まれば大きな力に


「これから現地を助けたいと思う人が
より現地で活動しやすいように、リアルタイムで
どの場所にどんな人材が必要なのかがわかるITが
できていくといいなと思います。

1人の力は小さくても、10人集まればもっと大きなことができる。
「2日目の人は、もうベテラン」
先輩メンバーに、そう言われました。
たくさんのベテランが、新たなベテランを育て
現地の方々にとって大きな力になっていくといいなと思います。」



必ず復興できる。


現地の方々が、自らがんばろうとしています。
それを支えようとしているボランティアメンバーがいます。
さらにそのメンバーを遠くからでも支える家族や仲間がいます。
またさらに、その方々を支えている友達がいます。
すでに、支え合いの輪ができているのではないでしょうか。

だから、思うんです。
必ず復興できる、と。



「自己紹介はいらないよ」

精鋭チームで出会ったリーダーに、もしも
いつかまたどこかで出会えたら、どんな会話をしたいですか?と
伺うと、Hさんは、大きな瞳をキラキラさせておっしゃいました。

「きっとまたどこかで出会えると思います。
同じ気持ちをもった人だから。そのときは、こういいます。
「自己紹介は、いらないよ」



宮城県亘理町ボランティアセンター


(編集後記)
ライフラインがままならない現地での、慣れない力仕事。
想像を超える現実とそこでの出会い。お話くださったHさんの
まっすぐな眼差しと温かい笑顔から、今回の震災を通じて
人が立ち返るべき大切なことは何か、そのヒントを頂いたように
思います。貴重なお話を、ありがとうございました。

コメント

No title 雲母舟 : 2011/05/03 (火) 00:24:17 修正

ボランティア活動、素晴らしいですね。
思っていても、なかなかできることではありません。
頭が下がりました。

大切なひとりひとり aya : 2011/05/06 (金) 16:14:03 修正

貴重な出会いですね。
きっかけは、震災でも。

大切な一人ひとりが
自分を信じて立っている
名前も背景も関係なく
大切なひとりひとりが
つながっている

とっても力強い記事をありがとうございました!

Re: 大切なひとりひとり Gold Kirara : 2011/05/09 (月) 23:37:11 修正

ayaさん
ご覧頂きありがとうございます。
「ひとりひとりが つながっている」
本当にそうですね!
温かいメッセージをありがとうございました。

Re: Gold Kirara : 2011/05/09 (月) 23:45:35 修正

雲母舟さん
メッセージありがとうございます。
震災チャリティー「日の光」写真展への出展にもお誘い頂き
ありがとうございました。希望と温もりが伝わったらいいな♪と
「つながる命。」他、子供達や親子の写真を撮らせて頂いたことで
ちょっぴり世界が広がった気がします。
素敵な出逢いをありがとうございました。

No title 雲母舟 : 2011/05/11 (水) 08:59:53 修正

同じ気持ちをもった人だから
「自己紹介は、いらないよ」
私たちも同じだったかも。
気持ちがひとつになるって
大きな力を生みますね。
Gold Kiraraさん、ありがとう。

Re: No title Gold Kirara : 2011/05/16 (月) 23:58:17 修正

雲母舟さん
ほんと、気持ちがひとつになると大きな力を生みますね。
こちらこそ、本当にありがとうございました!

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雲母(KIRA)の舟に乗って : 2011/05/11 (水)

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